木の物語

亜熱帯の沖縄の森。

そこには多様性に満ちた世界が広がっています。

土から芽生えたこと、空を見上げたこと、太陽の光、雨の心地よさ、風のざわざわ、

地下を流れる水脈、小さな虫や鳥や動物たち、花や苔の匂い、嵐の激しさ・・・

材となっても木はなお生きていて、

楽器を作る時にはたくさんのことを語りはじめるのです。

 

 

てるる詩の木工房では、

制作者高良が木工を志した40年前から蒐集した

貴重な沖縄の銘木を使用しています。

 

南方の木が楽器に向かないのでは?

という質問をよく受けますが

ギター、ピアノ、オーボエ、等々

楽器には意外なほど南方系の木が多く使用されています!

そう、楽器に適した木が沖縄には眠っているのです。

 

毎年、最も適した11月の新月前後に伐採した原木を丸太で購入し、

楽器の部位に合わせて厚みを変えて板材に製材します。

その一枚一枚に年号を書き入れて

倉庫で大切に管理しています。

定期的に行う入れ替え・積みなおし作業は決して楽ではありません。

けれどもこうして時には30年以上手をかけながら寝起きを共にしている木たちは

材木店でいつでも必要量購入できる材木と違って、

いわば家族のような存在でもあります。

 

8年以上乾燥させているストックの中から、

最も適した木を厳選して使用しています。

大きな木からも楽器用材として使える部分は多くはありません。

木との出会いは一期一会、

楽器へと大切に育て上げていきます。

私たちは沖縄の木の可能性を信じ、楽器として表現したいと思っています。

 

 

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